3月20日より随時適用開始となる「高速料金休日上限1000円」だが、
料金徴収システムの改修が遅れているため、4月28日までは「大都市圏跨ぎ」で利用の場合、
料金が重複加算されてしまう。
“重複”だとか、「システムミス」とかって報道されてしまうと、
いかにも損した気分にさせられてしまうのに対し、単純に、
「システムの改修が間に合わなかったから」と報道した方が聞こえが良いのに~と思う今日この頃。
ただでさえ、1000円だろうが2000円だろうが破格には変わりないのだから。
それはさておき、ここで言う「大都市圏跨ぎ」ってのは、
東名→首都高→東北道などのような跨ぎ方ではなく、
大都市近郊区間を跨いだ話のこと?
大都市圏を跨がなくても、大都市近郊区間に食い込んだ場合の料金体系は?時間帯に差はあるのか?
銀座から名古屋まで、曜日やETCゲート時間帯により料金パターンは18通りも??
等など、何かと謎だらけですが、まとめるとこんな感じらしい。
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3月20日(金・祝)
●本四高速・アクアライン:土日祝は上限1000円
3月28日(土)
●地方部:土日祝は上限1000円(大都市圏跨ぎ等除く)
●大都市近郊区間:土日祝昼間(6 - 20時)は3割引
●阪神高速:土日祝は500円
3月28日(日)
●首都高速:日祝は500円
3月30日(月)
●地方部:平日全時間帯で3割引以上
・昼間(9 - 17時)3割引は最初の100km以内に対して
4月29日(水・祝)
●地方部:土日祝は上限1000円(大都市圏跨ぎ等)
以降、順次導入するメニュー
●割高区間(飛騨トンネル等)割引 (終日3割引)
●土日祝 観光バス3割引
●時間帯割引の100km制限の緩和
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平日ユーザーからしてみれば、時間帯割引の100km制限の緩和が実現されると更に有難くなりますね。
また、第3京浜など一部路線を除き、一般有料道路でも新たに時間帯割引が導入されるが地方道路公社が管理する都市高速や地方の有料道路は対象外になっており、しばらく慣れるまでは、みっちり下調べをしてから走るか、ETCゲートを通過しての後の祭りかのどっちかですね~。
いづれにせよ、大幅な通行料金の割引の恩恵を受けるわけですが、
ETCパーツ市場や旅行業界、サンデードライバーに私みたいな旅人が活気付く一方で、
鉄道業界やカーフェリー業界に大きなダメージを与えそうな今回の施策。
特に、本州と四国を結ぶカーフェリーは、大幅な値下げに踏み切るものの到底1000円には届くわけも無い。
高速道路に対する施策が来週開始するのに対し、
フェリー業界に対する公的支援は“検討”が始まったばかり。
JR西日本は、こだま指定席に限定した往復割引きっぷを3月10日から発売中。
さらには家族ユーザーをターゲットに、ETC付きレンタカーが、24時間2000円で利用できる特典付き。
「スピーディーな新幹線で目的地に行き、現地のレンタカーで高速割引を体験してほしい」と鉄道と車の組み合わせ移動は、まさに賢い時間の使い方かもしれない。
高速道路利用者増加に伴い、心配なのは渋滞と事故。
渋滞に関しては「1000円なんだから」と気持ち的にどこまで割り切れるかが鍵かもしれない。
渋滞箇所を避ける形で1回降りても、また1000円なんだし、
普段はスルーしちゃうインターで降りてみる楽しみにもうまく繋がってもらえるとありがたい☆
ただし事故に対するリスクも当然高くなるわけで、
自動車保険に対する個人負担が振りかかってくるようでは、元も子もない。
あとは、ETCマイレージの貯まり方が鈍くなるくらいか。
とにもかくにも、高速休日1000円の施策案が聞こえてきてから約半年。
高速道路料金についてこれ程大きく踏み込んだのは、
「経済対策はパンチのあるものにしないといけない」という首相指示によるもの。
まさか実現すると思いもしなかったこの「パンチ」を上手いこと活用したいですね~
サービスエリアでは仮設トイレを増やすなど、万全の体制を整備しているみたいですが、
単なる移動手段のシフトに留まらなければ良いのですが。
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